第12回 2024年2月26日(月)18:00~ リナシメント
参加 7名(K.O M.H H.P D.K Y.O Y.K Y.K)
庚申待ち。第12回は「リナシメント」というイタリアンの店です。メニューは定番ディナーコース(¥9,900)にワインペアリング(¥8,800)をつけたものです。7名いましたので、個室をお願いし、追加のワインも2本頼みましたので、たいへん贅沢なお高い食事となりました。今回は、友人の、仕事やいろいろな飲み会で出会った方々の参加で、初めての方が3名という賑やかな会となりました。店は、目黒駅から行人坂を下った先の柳通り沿いにあります。柳通りは、戦前、市電の軌道用地として買収されたものが道路として生まれ変わったものとか。かつては、柳並木だったのが、現在はハナミズキの並木道ですが・・・。さてここの名物は何といっても、インサラティッシマ・リナシメント(30品目の前菜盛合せ)でしょう。メニューカードに詳細があり、ひと皿に盛られた前菜が何か、探してみてくださいとのことでしたが、腹ぺこだった私は、早々に断念し、次々に出されたワインのつまみとしてパクパクいってしまいました。ワインのおともとしては、数の多さ、見た目、味の三拍子揃った、最高の大きなひと皿でした。そもそもインサラティッシマ・リナシメントとは、インサラータ(サラダ)の最上級化した造語で、最高の前菜という意味かと思われます。リナシメントはフランス語のルネサンスで、再生とか復活の意味です。ここではお店の名前を添えたということでしょう。写真をご覧になって、どれがどれかと当てて見るのも一興かと思います。イタリアンのコースなので、パスタとメインが出ました。春を感じさせる、山独活や菜の花が添えられていますが、事前にメインを肉か魚かで選択するようにいわれていて、皆さんには、LINEの投票で決めていただきましたのが、この甘鯛(若狭湾のぐじは、最高級食材といわれています)です。松笠焼きとあるのは、鱗をつけたまま塩焼きにする和食の調理法で、鱗を立てて松ぼっくりに見立てた焼き物で、写真の通り鱗が逆立った仕上がりになります。 また和食には、若狭焼きというのがあり、松笠焼きとは反対に、鱗をいかに立てないように調理するかというところがポイントになるそうです。実際に松笠焼きを口にすると、鱗がサクサクして香ばしかったです。ここで、ペアリングされたのが、今回初めて出会ったラマートワインでした。昨年出会ったオレンジワインの一種のようで、白ブドウの果皮や種子を短時間だけ果汁に漬浸させ、色素や成分を抽出させる製法が用いられているようです。このラマート(赤銅色)ワインは、酸味がけっこうあり、どうかなと思っていると、メインの料理の油分と合わせると、美味しくなりますと店の方に教えられたのですが・・・、私の舌ではそこまでの変化は感じられませんでした。このとき、肉にしておけばとチラッと思いました。ワインは、写真にあるとおり7種いただきましたが、一番だったのは、赤のメルローでした。赤が一種類だけだったからかもしれませんが、ワイン音痴の私でもたいへん美味しくいただ次第です。最後のドルチェのチョコレートは濃厚で、デザートワインに負けない感じでした。ただ、コーヒーが出るのが遅かったのが残念でした。今回も、何も考えず出てくるお料理とお酒を、おしゃべりしながら、ゆっくりいただけたのはこの上ない幸せでした。平日の夕べの会ながら、多くの方に参加いただき、楽しい庚申待ちができたことに感謝します。これで、庚申待ちは2年分を終えたことになりますが、今年も、多くの皆さんのご参加を期待しまして、続けていく所存ですので、どうぞよろしくお願いします。